鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール 鹿島茂/求龍堂

厚さ2センチ越え、
美と教養と作品への愛がとんでもない匙加減で融合した一冊。
本物を拝めることが一番ですが、
家に居ながらゆっくりと美への探求を深められる稀有な作品です。

そう、この装丁や印刷の質の高さ、読み物の奥深さは、
この本自体を「作品」と呼びたくなってしまいます。
それは、noemaimagesさんが述べられている通りです。

「バルビエ×ラブルール展」公式図録→ 練馬区立美術館小野寛子さんの編集と、求龍堂&東京印書館の手でこだわりの仕上げにして頂けました。色・精細さ・量など、世界でも有数のカタログです。画像制作はすべて弊社鹿島直のデジタルワークです。


20世紀初頭の挿絵画家、いわゆるイラストレーターである2人。
趣が全く異なる彼らを組み合わせてそのコレクションを展示した鹿島先生。
その意図、考察が冒頭に詳しく展開されていて、とても面白いです。

バルビエとラブルール、2人の共通項とは何だったのか?

先生の研究者としての目が探り出す見解に20世紀初頭のパリの情景が重なり、知識の浅はかな私もすっかり知ったような気になって浸ってしまいます。
ロシア・バレエ、ニジンスキーとの邂逅のくだりに、様々な芸術の断片、人間、そして時代との運命的な化学反応を感じました。

全然分かってないくせになんかすごいこと知っちゃった感を抱きつつ(笑)、序章を読み終えた後は美しいアートの世界へ。
隅から隅まで読んでも、キャプション飛ばしてひたすら美しい絵を堪能するも自由。

「モダン」な非日常の世界へトリップ出来る時間を得ました。


私が鹿島先生と呼ぶには訳あって、
大学時代の4年間、先生の講義を受けていました。
フランス文学を専攻していた訳でもないのに、先生の授業が面白くて、その年にカリキュラムの都合で受講できるものを毎年受講していました^^
最近始めたツイッターのおかげで、アート系のフォローから先生に繋がり、この展示会の存在を知り。
どんな形であれ出会いの素晴らしさを実感した出来事でした。
それにしても非常にお忙しいであろう先生、ツイッターが出来る時間があるとは思えないのにすごい!と違うところにも感心してしまったのでした。


この展示会、6月3日までです。
私は日程の都合上どうしても無理でしたが、お近くの方は是非!
個人のコレクションとは到底信じられないくらいの量です。

練馬美術館HP


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